【48DAC】IPO申請中のApacheは大手並みの存在感

第48回Design Automation Conferenceに出展していたApache Design Solutionsのブース・レポート。
Apacheは昨年以上と思われる強大なブースを構え活気を見せていた。同社は現在業界10年ぶりとなるIPOを申請中で、勢いのある中堅ベンダの筆頭と言える存在。
ダイナミックパワー解析ツール「RedHawk」を中心に、Power周りのソリューションを次々と拡張している同社が今回のDACでアピールしていた製品の一つが「PathFinder」。このツールは、フルチップのESDフィジカル・インテグリティ解析ツールとして、ESDの特性チェックを行なうもの。この5月に発表されたEDN誌の「INNOVATION AWARDS 2010」のEDA部門を受賞しており話題性も高かった。
また今回のDACでは発表間もないTSMCのリファレンス・フローが注目されていたが、Apacheのツールは、デジタル向けのReference Flow 12.0とアナログ/ミックスドシグナル向けのAMS Reference Flow 2.0の双方に採用された。
EDA業界の中で両方のフローにツールが採用されているのは、Apacheを含め数社しかいないが、具体的にはReference Flow 12.0では、3D-ICシリコン・インターポーザー・アーキテクチャの検証でApacheの「RedHawk」、「Sentinel」などが使用され、AMS Reference Flow 2.0ではパワーおよびノイズ解析に「Totem」が利用されるようだ。
DAC2011-apache.jpg

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2011.06.16 )