Cadenceが業界に先駆けてDDR4規格準拠のIP製品を発表

2011年4月11日、Cadenceは、DDR4メモリの標準規格に準拠したIP製品のリリースを発表した。
プレスリリース文
http://www.cadence.com/cadence/newsroom/press_releases/Pages/pr.aspx?xml=041111_ddr4&CMP=home
「DDR4」規格は、「DDR3」に続く次世代メモリ規格で現在JEDEC(半導体技術協会)で標準化作業が進められている。(今年後半に標準化が完了予定)
「DDR4」メモリは、「DDR3」メモリよりも高速かつ低消費電力で、最高転送速度は「DDR3」の倍の最高3.2Gbps。今年に入り韓国Samsungが「DDR4 DRAM」の市場投入を開始。つい先頃は韓国Hynixも「DDR4 DRAM」の開発を発表している。
今回Cadenceが発表した製品は、業界初となる「DDR4」に準拠した包括的なIP製品群で、ハードおよびソフトのPHY IP、コントローラIP、メモリモデル、検証IP、ツール環境とメソドロジ、ボードおよびパッケージ向けのシグナル・インティグリティのリファレンス・デザインなどが含まれている。
Cadenceでは、DDR4を用いた設計が2012年頃から始まると見込んでいるという。
ちなみに調査会社iSuppliは、2015年にはDRAM市場におけるDDR4の割合が50%に達すると予測している。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2011.04.12 )