STARC、FishTailのSDC生成ツールで配置配線処理のランタイム短縮効果を確認

2010年10月26日、タイミング制約の合成・検証ソリューションを手掛ける、米FishTail Design Automation社は、STARCによる同社ツールを用いた研究事例を発表した。
FishTailは、SDCファイルの自動生成ツール「Focus」とSDCの正当性を検証するツール「Confirm」、SDCの統合・管理を行う「Refocus」の3製品を展開するEDAベンダで、STARCは以前からFishTailツールのユーザー。「Focus」および「Confirm」はSTARCの設計メソドロジ「STARCAD-CEL」の標準ツールとしての正式採用されている。
発表によると今回STARCが行った研究では、FishTailのツールを用いたマルチモードSDCのマージ機能を評価。SDCをマージする事により配置配線のシナリオ数を減らし、QoRを損なうこと無く配置配線のランタイムを大幅に削減出来る事を確認した。FishTailのツールが数時間で処理するマルチモードSDCのマージは、手作業だと数日は必要だという。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2010.10.27 )