富士通がTensilicaへ戦略的投資
2010年9月21日、コンフィギュラブルなデータプレーン・プロセッサを手掛けるテンシリカは、富士通がテンシリカに対して戦略的な投資を行ったことを発表した。
発表によるとテンシリカは富士通のモバイルフォン事業部門との取引があり、次世代携帯電話向けLTE製品(LTEベースバンド・モデムなどのハードIP)を納めている。今回の投資は、富士通がテンシリカの技術と実績の重要性を認めた結果で、両社は今後更なる製品開発でより密な連携をとる。
テンシリカの半導体IPは、コンフィギュラブル・プロセッサの草分け的存在として知られているが、ここ最近はCPUとDSPの特徴を併せもつデータプレーン・プロセッサ(DPU)という謳い文句で、携帯通信端末、ホーム・エンターテイメントなどの分野で実績を上げている。2009年にはドコモの子会社DOCOMO Capitalもテンシリカに出資している。
富士通株式会社、モバイルフォン事業本部、モバイルフォン事業本部長、坂田稔氏のコメント:
「次世代の高性能携帯端末の開発を通じて、テンシリカのDPUプラットフォームの重要性を認識しました。テンシリカのカスタマイザブルDPUにより、高いスループットの信号処理がメインとなる携帯端末において、最大のパフォーマンスを低い消費電力とともに実現することができました。」
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2010.09.22
)