米BerkeleyDAの「Analog FastSPICE」が最大8コアのマルチコア処理を実現
2010年5月25日、アナログ/RFおよびミックスシグナル設計向けの検証ソリューションを手掛ける、米Berkeley Design Automation社は、同社の「Analog FastSPICE」の新機能「AFS Multi-Core Parallel (AFS MCP) 動作モード」を発表した。
BerkeleyDAによると新機能「AFS MCP」は、最大8コアのシェアードメモリシステム上で、コーナー、スイープ、Monte Carloの繰り返し計算を平行して別個のコアで自動的に実行
する事が可能。シングルコア上で稼働する「Analog Fast SPICE」と比較して8コアで6倍の高速処理が可能で、精度は同一。従来の市販SPICEと比べると25?50倍以上のパフォーマンスを実現できる。
BerkeleyDAは、「AFS MCP」のパフォーマンスを利用すれば、多数のマシンとシミュレーション・ライセンスを必要とするアナログ/RFブロックのキャラクタライズ作業をSPICE 精度で大幅に高速化出来るとしており、1?2本のBDA Tokenライセンスの追加によって、数十のシミュレーションライセンスを使ったサーバーファームをスタンドアロンのマルチコアマシン1台に置き換えることができるとしている。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2010.05.27
)