ザイリンクス、専用開発環境「ISE」に自動クロック・ゲーティング機能を搭載
2010年5月3日、ザイリンクスは、自社のFPGA専用開発環境「ISE」のバージョン12を発表した。
発表によると、新たなISEバージョン12には、ダイナミック・パワーの削減を狙った新機能「'intelligent' clock-gating technology」が搭載されており、同機能を利用すればツールがデザイン中に自動的にクロック・イネーブル回路を挿入。クッロク・ゲーティングによってダイナミックな消費電力を約30%削減できるという。
自動的なクロック・ゲーティング化による消費電力削減を実現するツールとしては、カリプト社の「PowerPro CG」があるが、FPGAベンダの専用環境にこのような機能が取り込まれるのは業界初となる。
また、ISEバージョン12では、Virtex-6およびSpartan-6の両製品ファミリがサポートされているほか、AMBA 4 AXI4-compliant IPも新たにサポートされた。更に、部分的なコンフィギュレーションを行うための新たなGUIも用意されたという。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2010.05.06
)