STエリクソンがBerkeleyDAの「Analog FastSPICE」プラットフォームを採用
2009年10月6日、アナログ/RFおよびミックスシグナル設計向けの検証ソリューションを手掛ける、米Berkeley Design Automation社は、同社の「Analog FastSPICE」統合回路検証プラットフォームをSTエリクソンが導入したことを発表した。
発表によるとSTエリクソンは、ワイヤレスハンドセットおよびモバイルコンシューマGPSの開発用にBerkeleyDAの「Analog FastSPICE」プラットフォームを採用。STエリクソンの設計チームは「Analog FastSPICE」を使うことによって、複雑なアナログブロックやGPS RFフロントエンド全体のシミュレーションを従来SPICEシミュレーターよりも20倍高速に実行。波形は同一で真のSPICE精度を維持したシミュレーションの高速化を実現できたという。
「Analog FastSPICE」は、SPICE精度で従来比5-20倍の高速なシミュレーションを実現する最大キャパシティ100万素子以上の次世代回路シミュレーターで、日本国内でも多数の採用実績を誇る。同製品を核とした「Analog FastSPICE」統合回路検証プラットフォーム」には、「Analog FastSPICE」の廉価版「Analog FastSPICE Nano」、デバイスノイズ解析ツール「Noise Analyze Option」、マルチトーン周期解析ツール「RF FastSPICE」などが含まれている。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2009.10.07
)