Synfora、消費電力削減を実現する動作合成ツール「PICO Extreme Power」を発表

2009年6月9日、ANSI-C言語からの動作合成ツールを手掛ける米Synforaは、新製品「PICO Extreme Power」のリリースを発表した。

プレスリリース文

発表によると「PICO Extreme Power」は、消費電力削減機能を持つ動作合成ツールで、その主なターゲットはモバイル機器用のチップ設計。システムレベルでブロックレベルのクロックゲーティングを行う独自機能により、設計の早期段階での効率的な消費電力削減を実現する。

「PICO Extreme Power」によるブロックレベルのクロックゲーティングは、合成対象となるCコードにクロックゲーティング挿入のディレクティブを付加するだけで、あとはツールが自動的に処理してくれる。ユーザーが次世代ワイヤレスハンドセットSoC向けLDPCデコーダの設計で「PICO Extreme Power」を用いたところ、標準的なフローによる設計よりもダイナミック消費電力を23.5%削減。別の事例では、複雑なアプリケーションの単一タスクの実行においてダイナミック消費電力を50%削減できたという。

尚、SynforaはR&D部隊がインドのバンガロールにあり、その関係からかSpyGlassのAtrenta社とビジネス的な繋がりがあるようで、「PICO Extreme Power」と「SpyGlass-Power」を組み合わせて利用すれば、RTLインプリメンテーション前に消費電力削減効果を計測できるとしている。

Synfora社
Atrenta社

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2009.06.15 )