ボルボ、自動車のプラットフォーム設計にシノプシス製品を採用

2005年10月3日、シノプシスは、Volvo Car社が、シノプシスのSaber Harnessを用いて、広く使用されているボルボ・プラットフォームならびにXC90プラットフォーム用のワイヤ・ハーネスの設計・開発に成功したことを発表した。

プレスリリース:http://www.synopsys.co.jp/pressrelease/2005/20051003-3.html

シノプシスのワイヤ・ハーネス設計向けツールSaber Harnessは、ダッソー・システムズ社の3次元メカニカルCAD CATIAと統合された環境となっており、今回発表された成果に基づきVolvo Car社はSaber HarnessとCATIA V5との間の新たな統合性の検証を完了し、今後はこの結合された設計環境上で将来の設計プラットフォームを開発することになるという。

Saberは、自動車業界や航空宇宙産業でシステム設計・検証ツールとして幅広く使用されており、今回の統合は、シノプシスとダッソー・システムズ社との緊密な協力によって開発されたものであり、CATIA・アプリケーション・アーキテクチャ(CAA) V5 アダプタ・プログラムを介して、コスト削減と信頼性向上を実現するエレクトロ-メカニカル設計機能を提供している。

Saberはワイヤ・ハーネスの構造(論理)設計とその電気シミュレーションを行い、CATIAはワイヤ・ハーネス
の実装(物理)設計に用いられているが、この統合により、大手自動車メーカーや航空宇宙関連企業の設計者は、両設計システム間の情報交換が可能となる。

バリアントやオプションなどの複雑な設計データを始め
として、両システムに含まれる設計データの整合性を確保することにより、開発中の製品を市場に投入するまでにかかる期間を短縮し、品質向上も実現できる。(プレスリリース要約)

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2005.10.17 )