ザイリンクス、プログラマブル WiMAX ソリューションを発表

2005年10月24日、ザイリンクスは、広域ワイヤレス標準規格 WiMAX に基づく製品を開発するためのプログラマブル ソリューションを発表した。

プレスリリース:http://www.xilinx.co.jp/japan/j_prs_rls/end_markets/wimax_j.htm

このソリューションは共同開発による Mini-PCI リファレンス デザイン、特定用途向けIP、オンライン デザイン リソースなどが含まれており、その中核となるのが一連の特定用途向け IP (特に FEC 向け) のセット。60 %のコスト低減が可能な FEC IP のセットを使用することにより、ザイリンクスの Virtex-4 および Spartan-3 FPGA ファミリで使用するために最適化された WiMAX 回路を迅速に FPGA に組み込むことができる。

※FEC:Forward Error Correction: 前方誤り訂正

尚、業界アナリストは WiMAX スタンダードが今後急速に普及して行くだろうと予測しており、ヴィサント ストラテジ (Visant Strategy) 社は、世界中の WiMAX ユーザの数は 2005 年のほぼゼロの状況から 2009 年には 1490 万人に、サービス収入の面では 138 億ドルへと急成長すると予測している。

WiMAX FEC IP パックは既に出荷が開始されており、価格は 19995 米ドル。他の IP とバンドルする場合の価格は個別購入の場合の価格より 60 %安くなる。

FEC IP バンドルに含まれるものは以下の通り。

・コンボルーショナル ターボ コーデック (CTC)
・ターボ プロダクト コーデック (TPC)
・リード ソロモン (Reed-Solomon) エンコーダ デコーダ
・ビタビ (Viterbi) エンコーダ デコーダ など

また、ザイリンクスは、WiMAX 設計者に対して 1 カ所から広範囲なソリューションと情報を提供することができるWebポータルを用意している。

詳しくはこちら:http://www.xilinx.co.jp/wimax/

 (プレスリリース要約)

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2005.10.26 )