アクテル、自社FPGAに最適化したARMのソフト・コアを発売
2005年10月24日、アクテルは、同社のFPGAでの使用に最適化したソフトARM7ファミリ・プロセッサであるCoreMP7の発売を開始したと発表した。
CoreMP7は2005年3月に発表したアクテルとARMのライセンス契約に基づく製品で、ARMに対するライセンス料を負担することなく、アクテルの低コストProASIC3ファミリFPGAのARM対応バージョンであるM7 ProASIC3に実装し使用することができる。
尚、CoreMP7は今後、最近発表されたアクテルのFusionテクノロジーに基づく製品ファミリにも使用できるように拡張される予定。
※Fusionテクノロジー:
ワンチップにアナログと不揮発メモリを集積し、真のプログラマブル・システム・チップを実現するアクテルの独自技術。
CoreMP7及びM7 ProASIC3の特徴は以下の通り。
■最適化されたARM7
アクテルは32ビットのARM7をFPGAデバイスと使用するために、最高のスピード、最小のプロセッササイズに最適化。CoreMP7は最高25MHzで動作し、デジタルカメラ、白物家電、車載制御システム、車載情報機器、ロボティクス、医療機器などの用途に適している。
■包括的で低コストなツール・サポート
CoreMP7は、ARM RealView開発ツールの他に、アクテルの新しいCoreConsoleツール、アクテルの統合設計環境Libero、開発キット、および各種のサードパーティ・ツールなどの完全な開発環境によってサポートされる。
■価格、性能、セキュリティ面で優れたM7 ProASIC3
ARM対応のM7 ProASIC3 FPGAは、価格と性能面で優れており、最大300万システム・ゲートまでサポート。アクテル独自のFlashLockセキュリティシステムが搭載されているため、コンフィグレーションが不正に変更される危険性は事実上皆無で、貴重なIPが危険にさらされたり、不正コピーされることはない。また、中性子に起因するファーム・エラーへの耐性や電源投入後即動作(LAPU)などアクテルのFPGA独自の特長を備えている。(プレスリリース要約)
尚、CoreMP7(M7A3P250、M7A3PE600、M7A3P1000)は、現在サンプル出荷中。製品に関する詳細及び価格についてはアクテルの正規代理店にお問い合わせください。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2005.10.25
)