マグマのツールが、アナログ・インテンシブ、5Gbpsチップを3ヶ月未満でテープアウト

2005年10月26日、マグマは、次世代SerDesベンダであるAeluros社が、Blast Create、Blast Fusion、Blast Noiseを使用して、65ナノメータ、高密度、低消費電力ICのテープアウトに成功したと発表した。

プレスリリース:http://www.magma-da.co.jp/newsandevent/press/2005102601.htm

Aeluros社によって設計されたICは、マグマのRTL-to-GDSIIフローにより、単一環境内で設計のデジタル・ロジック、アナログ・インタフェース双方のタイミング・サインオフを実現することができ、設計期間を短縮し、わずか3ヶ月未満でテープアウトを完了した。

Aeluros社nの設計者は、Blast Createによって生成されるEarly Silicon Performance (ESP)レポートを使って、RTLや制約の変更がタイミングにどのように影響をあたえるかを、迅速かつ正確に予測することができ、コレクト・バイ・コンストラクションなノイズ最適化フローを実現。Blast Noiseによって、イタレーションなしで、迅速にノイズ問題を解決することができた。

また、Blast Fusionにより、設計者はカスタム・フローの複雑さを回避しつつ、ASICフローを使用してミックスド・シグナルIPをインプリメントすることができ、フィジカル・デザイン・ツールの強力かつ自動化された配線機能により、設計の数千ものネットを迅速かつ効果的に配線することができたという。

■Aeluros社、エンジニアリング部門、バイスプレジデント、Don Stark氏のコメント:
「多くの0.13ミクロン設計でファースト・パス・シリコンを成功させることができたため、弊社の初の65nm設計にマグマ社を選択しました。私たちは、スタンダード・セル・ベースのデジタルASICデザインとともに、カスタム・アナログ・ブロックを扱うことのできる信頼性の高いフローを構築する必要がありました。マグマ社の使いやすいTclインタフェースと、自動化されたフローによって、RTLや制約を変更するたびに設計プロセス全体を迅速に繰り返すことができました。エンジニアを追加せずに必要な性能を実現させる上で、この機能は大きく貢献してくれました。」

■マグマ社、デザイン・インプリメンテーション・ビジネスユニット、ジェネラル・マネージャ、Premal Buch氏のコメント:
「マグマ社は、65nm以下に移行する際のリスクを削減するソフトウェアやメソドロジをご提供することに専心してきました。Blast CreateやBlast Fusionが再びサブナノメータ設計で発生する複雑さに対応できることが実証され喜んでいます。」
(プレスリリース要約)

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2005.10.27 )