ルネサス テクノロジ、シリコンイメージ社よりHDMI技術を導入
2005年11月1日、ルネサス テクノロジは、米Silicon Image社より、デジタル家電機器間の映像・音声入出力高速インタフェース規格であるHDMI技術のライセンスを導入したと発表した。
ルネサス テクノロジは、高速通信技術開発でこれまで培ってきた高速・低消費電力化ノウハウと、業界標準のシリコンイメージ社のHDMI技術を融合させ、HDTVやDVDプレイヤー、デジタルビデオカメラ、セットトップボックスなどのデジタル家電間の高精細画像データを、セキュリティを確保しつつ、画像の劣化なしに高速かつ低消費電力で伝送する半導体製品を提供するという。
HDMI技術は、デジタル伝送規格DVIを発展させた規格で、より高画質な映像と音声を含むデータ伝送を実現する。また、従来デジタル家電機器同士の接続で必要とされていた、映像・音声・制御信号用の別々のケーブルを一本のケーブルと低コストの小さなコネクタで伝送できるため、シンプルな配線が実現できる。さらに、HDMIはコンテンツの著作権保護技術のHDCPに対応しており、違法なコピーを防止する事が可能で、映画などハイビジョンのデジタルコンテンツの流通拡大が期待されている。
ルネサス テクノロジは、HDMI対応の半導体製品を2005年末より順次DVD、デジタルTV、デジタルカメラなど高画質ビデオ信号アプリケーションに提供する予定で、その第一弾として、デジタルTV用のHDMI内蔵LSIのサンプル出荷を06年第1四半期に予定している。(プレスリリース要約)
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2005.11.01
)