コーウェア、ConvergenSCの新バージョンとSystemC Modeling Library をリリース

2006年1月23日、ESLツール大手の米コーウェア社は、同社のSystemCベースESL環境「ConvergenSC」の新バージョンと、Platform-driven ESL Designを実現する標準規格に準拠した「SystemC Modeling Library(SCML)」のリリースを発表した。

プレスリリース:http://www.coware.co.jp/news/2006/2006.01.24.html

標準規格に準拠したSCMLは、SystemCおよびConvergenSCの新バージョン向けに開発されたもので、システム設計の各プロセス間におけるTLM(トランザクションレベルモデル)プラットフォームの開発を容易にし、その再利用性を高めることができる。

具体的には、SystemCのTLM用ライブラリとして、ペリフェラル・モデルのコミュニケーション、ストレージ、タイミングおよびビヘイビアが新たにサポートされており、その中にはモデリングガイドラインやサンプルソースコードも含まれるほか、抽象度変換やプロトコル変換を行うためのトランザクタも一緒にリリースされているという。

また、発表されたConvergenSCの新バージョンV2005.2では、下記の新機能が追加されている。

■SystemCのイベント、スレッドのアクティベーション、TLMインターフェースメソッドのコールなどの
 グラフィック表示によるデバッグ機能拡張

■短期間でのアーキテクチャ探求を可能にする、プラットフォーム・パラメータの動的変更機能

■IEEE 1666 SystemC Language Reference Manual (LRM)標準のサポート

Platform-driven ESL Designとは、SoCプラットフォームのSystemCトランザクション・モデルを開発し、システム設計の各プロセス中で同じトランザクション・モデル再利用する設計手法の事で、コーウェアは、
「CnvergenSC」や「SCML」によって、それを実現し、その場限りのモデリング手法よりも費用対効果が高いシステムレベル設計ソリューションを提供していくという。

※「CnvergenSC」および「SystemC Modeling Library(SCML)」に関する詳細は、コーウェア株式会社にお問い合わせ下さい。
http://www.coware.co.jp/

※「CnvergenSC」の製品概要はこちら
https://www.eda-express.com/catalog/?m=s&idno=1260030&an=5310

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2006.01.24 )