ザイリンクス、フロアプランナ「PlanAhead」をバージョンアップ>>ISEとの組み合わせでデザインを最適化

2006年2月6日、ザイリンクスは、自社FPGA向け階層構成デザインおよび解析ソリューション「PlanAhead」ソフトウェアの最新バージョンをリリースしたと発表した。

プレスリリース:http://www.xilinx.co.jp/japan/j_prs_rls/software/0618planahead81i_j.htm

「PlanAhead」は、2004年6月にザイリンクスが買収したHier Design社の技術をベースとした設計ツールで、フロアプランニング機能とDRC機能がその核となっている。

今回発表された「PlanAhead」のバージョンアップのポイントは、パーシャル リコンフィギュレーションを簡素化する新機能の追加、ならびにDRC機能を中心とした従来機能の強化で、これらの実現によって、競合他社のFPGA製品と比較してスピードグレードで平均2段階上の性能とコスト低減効果が可能であり、複数クロックを使用した、複雑で利用度が高い回路の場合、競合製品より56%も高い速度性能を達成可能であることも確認されているという。

※パーシャル リコンフィギュレーション:
FPGAのあらかじめ定義した部分だけを限定的に再構成する機能で、他の部分が動作中であっても特定部分だけリコンフィギュレーションすることができる。デバイスの中断が許されないケースで、一部のサブシステムだけを再定義する場合に有効な機能。

また、「PlanAhead」の新バージョンは、ダイナミックなモジュール生成を簡素化し、複数のフロアプランを簡単に作成可能なほか、新たに搭載された「ExploreAhead」機能によって、目標仕様に合った効率的なプロアプランの作成や作成したプロアプランの管理、再利用などが実現されている。

尚、この「PlanAhead 8.1」は、ザイリンクスの「ISE」のオプションとして全てのOS上で利用可能で、シングルユーザライセンスは5995米ドルで提供中(ツール・トレーニング料を含む)。 製品の30日間無料評価版は、下記Webサイトよりダウンロード可能。

http://www.xilinx.co.jp/planahead

※「PlanAhead 8.1」に関する詳細は、ザイリンクスにお問い合わせ下さい。
http://www.xilinx.co.jp

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2006.02.07 )