米Rio Design、パッケージ考慮のLSI設計ツール「RioMagic」をマグマにOEM供給

2006年2月22日、マグマは、米Rio Design Automationより製品のOEM供給を受け、自社製品として販売およびサポートを開始することを発表した。 具体的には、両社の合意により、Rio Design Automationの「RioMagic」がマグマを通じて販売されることになる。

プレスリリース:http://www.magma-da.com/c/@pXHxiOuUu89LA/Pages/PRRioDesign0222.html(英文)

Rio Design Automationは、2003年に設立されたEDAベンチャーで、本社はカリフォルニア州サンタクララに置く。チェアマンである、Dr. Robi Dutta氏は、1998年にシノプシスに買収されたチップ配線ツールベンダ「Everest Design Automation」の創設者で、2003年までシノプシスのVice President of Engineeringを務めていた人物。

Rio Design Automationの最初の製品となる「RioMagic」は、LSIパッケージのエスケープ・ルーティングや寄生を考慮しながら、チップ内部のI/O配置などを設計および最適化するツールで、チップ設計とパッケージ設計を同時にトレード・オフすることが可能。同社は、チップ設計とパッケージ設計の橋渡しとなる業界初のツールだとしている。

今回の両社の合意は、ユーザからの要望もあっての事で、既に両社製品を組み合わせて使用しているユーザの例によると、「RioMagic」を用いる事で3ヶ月必要だった工数を2週間に減らし、チップ面積を20%削減。ツールはマグマの設計環境にシームレスに繋げることができたという。

※マグマ・デザイン・オートメーション株式会社
http://www.magma-da.co.jp

※Rio Design Automation
http://www.rio-da.com

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2006.02.24 )