Sun、マルチスレッドプロセッサ「UltraSPARC T1」の仕様を公開>>開発にはケイデンス、シノプシスのツールを使用

2006年3月21日、米サン・マイクロシステムズは、同社の開発したマルチスレッド・プロセッサ「UltraSPARC T1」をオープンソース・プロセッサとして、その仕様を公開した。

プレスリリース:http://www.sun.com/smi/Press/sunflash/2006-03/sunflash.20060321.3.xml(英文)

「UltraSPARC T1」は、低消費電力ながら強力な並列実行能力を誇る64ビット、32スレッドのプロセッサで、「CoolThread」と呼ばれる技術によって4スレッド同時実行可能なコアを最大8つ搭載できる。

今回Sunが公開したのは、「UltraSPARC T1」のVerilog RTLコード、検証環境(OpenVera)とシミュレーションモデル、インストラクションセットアーキテクチャ仕様、それにSolaris 10のシミュレーションイメージで、これらは全て専用Webサイト「OpenSPARC.net」で無償配布される。http://opensparc.net

この「UltraSPARC T1」の開発にあたっては、ケイデンスのエミュレーション・システム「Incisive Xtreme Server」や、シノプシスの設計環境「Galaxy Design Platform」および検証環境「Discovery Verification Platform」が使用されたという。

両社のプレスリリース:
http://www.cadence.com/company/newsroom/press_releases(ケイデンス:英文)
http://www.synopsys.com/news/announce/press2006/snps_sun_proc_pr.html(シノプシス:英文)

※「UltraSPARC T1」に関する詳細は、サン・マイクロシステムズ株式会社にお問い合わせ下さい。
http://jp.sun.com

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2006.03.23 )