米Simucad、「LDMOS」と「HV MOS」のコンパクトSPICEモデルをリリース>>高精度な回路シミュレーションを実現

2006年3月17日、アナログ/ミックスド・シグナル、RFIC開発向けのEDAツールを手掛ける、米Simucad Design Automation社は、自社の回路シミュレータ向けに、「LDMOS」と「HV MOS」のコンパクトSPICEモデルをリリースした事を発表した。

プレスリリース:
http://www.silvaco.co.jp/news/news_060317.html(日本文:シルバコジャパン)
http://www.simucad.com/news/2006_03_15_01.html(英文:Simucad)

発表された「LDMOS」と「HV MOS」のコンパクトSPICEモデルは、Simucadのアナログ回路シミュレータ「SmartSpice」およびハーモニック・バランス・ベース・シミュレータ「SmartSpice RF」に組み込まれるもので、「LDMOS」はPhilips社が開発したLDMOSモデルを、「HV MOS」はUCバークレーで開発されたBSIM3モデルをベースとしている。

Simucadによると、これらのコンパクトSPICEモデルが組み込まれた同社のシミュレーション環境は、従来のマクロ・モデルを使用したシミュレーションよりも、高い精度、パフォーマンス、スケーラビリティ、収束性を提供する事ができるという。

尚、この「LDMOS」と「HV MOS」のコンパクトSPICEモデルは、Simucad社のWebサイトよりダウンロード可能。上記対応製品の保守の範囲内で無償利用する事ができる。

Simucad社は、今年1月にシルバコ・インターナショナルから完全子会社として分離独立したばかりで、アナログ/ミックスド・シグナル、RFIC開発向けEDAツールの提供を核に2006年度のIPOを目指している。

※Simucad社の「SmartSpice」および「SmartSpice RF」に関する詳細は、国内販売代理店のシルバコ・ジャパンにお問い合わせ下さい。
http://www.silvaco.co.jp

※Simucad Design Automation
http://www.simucad.com

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2006.03.20 )