米SynaptiCAD、無償の波形ビューワをアップグレード>>独自データフォーマットでシミュレーションを高速化

2006年5月10日、シミュレータなどシミュレーション関連のEDAソリューションを手掛ける、米SynaptiCADは、無償提供している波形ビューワ「WaveViewer Pro」のアップグレードを発表した。

プレスリリース:http://www.syncad.com(英文)

「WaveViewer Pro」は、アラログおよびデジタル波形データを表示できるビューワで、Verilog、VHDL、SystemC、SPICEシミュレーション結果からインポートした波形データの他に、 Agilent社やTektronix社のテスト装置からのデータも波形表示することができる。

今回のアップグレードでは、 VCDに代わる独自の圧縮波形フォーマット「BTIM」に対応。これによりデータロードの高速化を実現できるほか、「BTIM」を直接ダンプすることでシミュレーションも高速化できるという。

また、Verilog/VHDLシミュレータから直接「BTIM」データを生成するPLIも装備されており、SynaptiCADのVerilogシミュレータ「VeriLogger Pro」をはじめ、Mentorの「ModelSim」、 Aldecの「ActiveHDL」、Cadenceの「Incisive」、Synopsysの「VCS」などに対応している。

製品は無償版の他に、ギガバイトクラスのデータを読み込める商用版の「GigaWave Viewer」(米国販売価格1000ドル)が用意されており、日本国内では有限会社インターリンクが代理店として販売している。

※SynaptiCAD
http://www.syncad.com

※有限会社インターリンク
http://www.ilink.co.jp

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2006.05.11 )