【DACレポート】米Liga社、FPGAとVLEWプロセッサでRTLシミュレーションを高速化する「NitroSIM」を初公開

米Liga Systems社は、今回がDAC初出展となる2004年設立の新興EDAベンダ。ブースでは、同社製品「NitroSIM」を初披露していた。

「NitroSIM」は、「Hybrid Simulator」というキャッチフレーズでPRされているRTLシミュレーションのアクセラレータ。

RTLシミュレーションを高速化するアクセラレータとしては、Eve社のようにFPGAにデザインをインプリメントするアプローチと、Tharas社のように専用プロセッサでコンパイルするアプローチの大きく2つに分類できるが、この「NitroSIM」はその間をいくもので、FPGAとFPGA上にインプリメントされるVLEWプロセッサの両方を使ってRTLシミュレーションを高速化する。

最大300Mゲートのデザインに対応でき、シミュレーション速度はHDLシミュレータよりも10?50倍近く高速化可能。Verilog、VHDL、SystemVerilogをサポートし、SVA(SystemVerilog Assertion)完全対応。ビヘイビア記述やシステムタスクも対応可能で4値シミュレーションもサポートする。

製品価格は一番手軽なもので約5000米ドルから。日本に販売代理店は存在していないが、北米では既に数社の顧客を持つという。

※Liga Systems社 http://www.ligasystems.com

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2006.08.08 )