ルネサスが米サミット・デザインの「Vista」を自社のSystemC設計フローに採用

2006年9月26日、SystemC及びHDL設計のフロントエンドツールを手掛ける、米サミット・デザイン社は、株式会社ルネサス・テクノロジが社内のSystemC設計フローにサミットのSystemC統合設計環境「Vista」を採用した事を発表した。

プレスリリース:http://www.sd.com/news_events/press_releases/pr_2006_Sep_25.html(英文)

発表によると、ルネサスは徹底的な評価によって、「Vista」のSystemCデバッグおよび解析能力を確認し、システムレベル設計の効率改善を実現するツールとして、自社のSystemC設計フローへの「Vista」の採用を決定。既に「Vista」の利用によって顧客向け製品開発の短TAT化を実現しているという。

「Vista」は、SystemCの統合設計環境としてSystemCによる設計、検証、デバッグを包括的にサポートするツールで、TLMをはじめSystemCのあらゆる抽象度に対応。デバッグやデータ観測における数々のユニークな機能が多くのSystemCユーザに支持されている。

サミットはここ最近、Forte社の動作合成ツール「Cynthesizer」、Actis社のLintツール「AccurateC」、インターデザイン・テクノロジー社の協調検証ツール「FastVeri」といった、SystemC関連のサードパーティ・ツールと「Vista」の積極的な連携を進めているほか、システムレベルIPの普及・相互運用性の向上を目的とした「IPイニシアティブ」の活動も進めている。

※「Vista」に関する詳細は、サミット・デザイン・ジャパン株式会社までお問い合わせ下さい。
http://www.summit-japan.com

※株式会社ルネサス・テクノロジ
http://japan.renesas.com

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2006.09.27 )