米Mathworks、「Simulink」から合成可能なRTLを生成する新製品「Simulink HDL Coder」を発表

2006年9月18日、アルゴリズム開発環境「Matlab」を手掛ける、米Mathworks社は、「Matlab/Simulink」からハードウェア実装へのパスとなる新製品「Simulink HDL Coder」を発表した。

プレスリリース:http://www.mathworks.com/company/pressroom/articles/article13278.html?s_cid=HP_N(英文)

「Simulink HDL Coder」は、「Matlab」と繋がるモデリング及びシミュレーション環境「Simulink」の出力モデルまたはステートフロー・ダイアグラムからRTLを自動生成するもので、長年求められてきた最上流の「Matlab/Simulink」環境とRTLベースのハードウェア設計との間を埋める一つのアプローチとなる。

具体的には、「Simulink」及び信号処理開発向けオプション「Signal Processing Blockset」に含まれる80の基本ブロックからビット精度のHDL(VerilogまたはVHDL)を自動生成。生成されるコードは論理合成可能なほか、各種検証ツールによる検証も可能で「Simulink HDL Coder」はテストベンチの生成機能も備えている。更に、既存資産のHDLコードやサードパーティのIP(HDLコード)を取り込み自動的に統合する機能もあるという。

尚、この「Simulink HDL Coder」の米国販売価格は15000米ドルから。既に出荷が開始されており、他のMathworks製品同様、日本国内では総代理店のサイバネットシステム株式会社より提供される予定。

※「Simulink HDL Coder」に関する詳細は、サイバネットシステム株式会社にお問い合わせ下さい。
http://www.cybernet.co.jp/matlab

※Mathworks社
http://www.mathworks.com

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2006.09.20 )