米Mathworks、MATLAB/Simulinkとケイデンスの検証環境を繋ぐインタフェースをリリース>>協調検証とテストベンチの再利用が可能に

2006年10月31日、アルゴリズム開発環境「Matlab」を手掛ける、米Mathworks社は、同社のアルゴリズム開発環境「Matlab/Simulink」とケイデンスの検証環境「Incisive」プラットフォームを接続するインタフェースをリリースした。

プレスリリース:http://www.mathworks.com/company/pressroom/articles/article13518.html?s_cid=HP_N(英文)

Mathworksよりリリースされた「Link for Cadence Incisive」と呼ばれるインタフェースは、SOC、ASIC、FPGA開発の効率化を「Matlab/Simulink」とケイデンスの検証環境「Incisive」プラットフォームによる協調シミュレーションによって実現するもので、MathWorksのシステムモデルとケイデンスのIncisiveシミュレータとの双方向のパスを提供する。

この「Link for Cadence Incisive」を用いる事によって、設計者はMATLABのシステムモデルを検証するために手書きのHDLを用いたり、Pealのスクリプトを用意したりする必要が無くなり、完全なシステムレベルの検証環境を手に入れる事が可能。「Simulink」で作られたテストベンチを「Incisive」の検証環境で再利用することも可能で、「MATLAB/Simulink」で確認済みの仕様と設計したHDLとの等価性を検証できるうようになる。

また「Link for Cadence Incisive」によって、MATLABコンポーネントを「Incisive」の検証環境で利用することもできるほか、一つのMATLABモデル/テストベンチから複数のHDLや「Incisive」シミュレータに接続することが可能だという。

「Link for Cadence Incisive」は、既にMothworksより出荷が開始されており、米国での販売価格は2000ドルから。Windows、UNIX、およびLinuxの環境をサポートしている。

※「Link for Cadence Incisive」に関する詳細は、国内販売代理店サイバネット・システム株式会社にお問い合わせ下さい。
http://www.cybernet.co.jp/matlab

※「Incisive」に関する詳細は、日本ケイデンス・デザイン・システムズ社にお問い合わせ下さい。
http://www.cadence.co.jp

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2006.11.02 )