米Calypto、シーケンシャル等価性検証ツールの新製品「SLEC CG」を発表>>クロックゲーティング前後のバグをチェック

2006年11月6日、シーケンシャル等価性検証ツール「SLEC」を手掛ける、米Calypto Design Systems社は、RTLレベルの電力最適化に向けた「SLEC」ファミリの新製品「SLEC CG」を発表した。

プレスリリース:http://www.calypto.com/news/SLECCG.html(英文)

新製品「SLEC CG」は、シーケンスの異なる2つのデザイン間の機能的等価性をチェックするツール「SLEC」の一部として提供される機能限定製品で、従来の等価性検証では取り扱うことが出来なかった「クロックゲーティング(clock gating)」に対応。「クロックゲーティング」による最適化の前後で生じるコーナーケース・バグを検出することができる。

「クロックゲーティング手法」は、動的な消費電力を抑える最適化手法としてRTL設計で広く利用されているため、設計者にとって「クロックゲーティング」前後の等価性を静的に検証できるというのは非常に大きなメリットで、「SLEC CG」を利用することで、検証工数を削減できるだけでなく、従来よりも高度な電力最適化によって、より低消費電力のチップを開発することが可能となる。

尚、「SLEC CG」は既に出荷が開始されており、米国販売価格は12万5000ドルから。既存製品「SLEC RTL」および「SLEC System」を購入済みのユーザには、それら製品の一部として提供される予定だという。

※「SLEC CG」に関する詳細は、カリプト・デザイン・システムズ社 にお問い合わせ下さい。
http://www.calypto.com

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2006.11.08 )