東大、世界最速の演算性能を誇るスパコン用プロセッサチップを開発>>1チップで512G FLOPSを達成し消費電力も世界最少

2006年11月6日、東京大学情報理工学系研究科の平木教授ら研究グループは、世界最速となる1チップで512G FLOPSの演算が可能な「GRAPE-DRプロセッサ」を発表した。

プレスリリース:http://grape-dr.adm.s.u-tokyo.ac.jp/press-release20061106/

今回東大が開発に成功したプロセッサチップ「GRAPE-DRプロセッサ」は、2004年から進められている2ペタFLOPSのスーパーコンピュータ「GRAPE-DR」の開発プロジェクトを通じて開発されたもので、1つのチップにコプロセッサを512コア搭載し、1チップでは世界最高となる512G FLOPSの演算性能を実現。また、消費電力についても、最大60W、アイドル時で30Wと汎用プロセッサでは世界最少になるという。

東大を中心に進められている「GRAPE-DRプロジェクト」は、発表した「GRAPE-DRプロセッサ」を中核に2008年度までに2ペタフロップスの演算速度を持つ超並列計算システムを構築する計画で、高速かつ低消費電力、低コストな純国産のシステム実現を目指す。

※「GRAPE-DRプロジェクト」
http://grape-dr.adm.s.u-tokyo.ac.jp

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2006.11.07 )