EDA業界の2006年を振り返る1>>主な買収劇とベンチャー各社の増資状況
2006年、今年1年間でEDA Expressが報じたEDAベンダの買収に関するニュースは下記6件。件数自体は少ないが「ESL」と「DFM」、どれもEDA業界における大きな2つの流れを象徴する買収として目を引いた。中でも12月に発表されたASMLによるBrion Technologies社の買収は、その桁違いの買収額も含めインパクトが大きかった。
2006年1月16日:
ザイリンクス、DSP合成ツールの米AccelChip社を買収
https://www.eda-express.com/news/?m=p&idno=258
2006年5月16日:
シノプシス、組み込みソフト開発向け仮想プロトタイピングの米Virtio社を買収
https://www.eda-express.com/news/?m=p&idno=492
2006年8月16日:
シノプシス、3Dリソグラフィ・シミュレータを手掛ける独SIGMA-C社を買収
https://www.eda-express.com/news/?m=p&idno=625
2006年10月15日:
メンター、ESLツールベンダの米サミット・デザイン社を買収
https://www.eda-express.com/news/?m=p&idno=702
2006年11月20日:
マグマ、LSI故障解析ツールを手掛ける米Knights Technology社を買収
https://www.eda-express.com/news/?m=p&idno=743
2006年12月19日:
ASML、Brion Technologiesを2億7000万ドルで買収
https://www.eda-express.com/news/?m=p&idno=790
一方、2006年1年間でEDA Expressが報じたEDAベンダの増資に関するニュースは下記の計10件。投資対象としての魅力が無くなってきたと言われるEDA業界ではあるが、革新的な技術を持つ企業には資金が集まっている。やはりESL分野の企業が強いが、別分野においても新たなアプローチを提唱するEDAベンチャーが健闘している。
2006年1月5日:
低消費電力化ツールを手掛ける米Azuro、VCより$9Mを追加調達
https://www.eda-express.com/news/?m=p&idno=243
2006年2月14日:
仏EVE、新たに600万ドルの資金を調達
https://www.eda-express.com/news/?m=p&idno=364
2006年3月9日:
米Bluespec、新たに450万ドルの資金を調達
https://www.eda-express.com/news/?m=p&idno=409
2006年5月23日:
Multi-Voltage RTLシミュレータの米ArchProが新たに450万ドルを調達
https://www.eda-express.com/news/?m=p&idno=506
2006年6月14日:
英CriticalBlue、新たに370万ドルを調達し増資第2ラウンドを完了
https://www.eda-express.com/news/?m=p&idno=531
2006年9月14日:
米Carbon Design Systems社、第4ラウンドの資金調達で500万ドルを追加調達
https://www.eda-express.com/news/?m=p&idno=655
2006年10月19日:
米Atrenta、新たに1600万ドルを調達し第4ラウンドの資金調達を完了
https://www.eda-express.com/news/?m=p&idno=693
2006年10月31日:
ESLツールの独ChipVision、資金調達第2ラウンドで新たに640万ドルを調達
https://www.eda-express.com/news/?m=p&idno=709
2006年12月6日:
米RioDesign、投資家から計825万ドルを集め資金調達第2ラウンドを終了
https://www.eda-express.com/news/?m=p&idno=768
2006年12月20日:
米Forte Design Systems社、資金調達の第4ラウンドで540万ドルを追加調達
https://www.eda-express.com/news/?m=p&idno=791
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2006.12.27
)