【DACレポート】VaST、バーチャル・プロトタイピング環境「CoMET6」を初披露>>マルチメディアに加え車載システム開発をアピール
第44回DACに出展していた、VaST Systems Technology社のブースレポート。
VaSTは、これまで表に出していなかった「CoMET6」をDACにて初公開。ブースでは、マルチメディア向け組み込みシステムの開発用途に加え、車載システムの開発におけるバーチャル・プロトタイピングの活用例を紹介していた。
「CoMET6」についてその特徴を聞いたところ、Eclipse対応によりLinux環境での利用が可能となった点、グラフィカルベースの作業を可能とするスケマティック・エディタが用意された点、SystemC TLMの自動インポート機能が追加された点などを挙げ、ビッグユーザーのリクエストを一通り反映した結果が最新の「CoMET6」の姿であるという事だった。
ここ最近の販売実績について尋ねたところ、独Infineon社との大口契約が決まったという話で、その話を裏付けるように、6月19日付にて下記プレスリリースが発表された。
プレスリリース:http://www.vastsystems.com/Infineon.html(英文)
発表によると、Infineonはワイヤレス事業部における成功を踏まえ、VaSTソリューションの導入をオートモーティブ部門とコミュニケーション部門にも拡大。今後は契約の拡大により、社内における活用に限らず、顧客に向けでも仮想化されたハードウェアプラットフォームを配布していくという。
※VaST Systems Technology社
http://www.vastsystems.com/
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2007.06.21
)