【DAC続報】シンプリシティ、新製品「Identify Pro」を利用した新たなASIC検証ソリューション「Confirma」を発表>>シノプシスとの連携もPR

第44回DACに出展していた、シンプリシティ社のブースレポート。

シンプリシティは、今回のDACで新しい検証プラットフォーム「Confirma」を発表。初披露となる新製品「Identify Pro」を中心にPRしていた。

「Confirma」は、ASICデザインをFPGAに分割実装する「Certify」と新技術「Total Recall」を搭載した新しいFPGAのデバッグ環境「Identify Pro」に、先頃買収したHARDI社のASICプロトタイピングボードを組み合わせたASIC/ASSP検証向けのトータル的なソリューションで、デザインのFPGA実装→検証→デバッグという一連のプロトタイピング作業をシームレスかつ効率的に行うことが可能。プロトタイピング環境としてのその統合性・包括性が最大の特徴と言える。

「Confirma」の担当者に聞いたところ、「Confirma」は、新製品「Identify Pro」が開発された事によって実現された理想の検証環境で、実機レベルの速さもさることながら、一番大きいのは「Identify Pro」によるそのデバッグ性能との事。「Identify Pro」は、HDLシミュレータとのインタフェースを備えており、FPGAに実装したデザインをデバッグする以前に、シミュレータ向けのテストベンチを自動生成することも可能。シミュレーションで使うアサーションを合成しFPGAデバッグのトリガとして利用する事もできるという

尚、「Confirma」の具体的な提供方法については、発表直後という事もあり、未だ詳細は決まっていないという事であったが、FPGAボードの種類に応じて幾つかのパッケージが用意される計画だと聞いた。

また、シンプリシティは、新製品「Identify Pro」とシノプシスのシミュレータ「VCS」との連携についてもブース内でPR。両製品をシームレスに連動させることでデバッグ効率の向上を図るという。

※シンプリシティ株式会社
http://www.synplicity.jp

※日本シノプシス株式会社
http://www.synopsys.co.jp

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2007.07.04 )