【EDSFレポート】コ・フルエント、早期性能解析のESLツールに国内企業も反応

Electronics Design and Solution Fair 2009に出展していたコ・フルエント デザインのブースレポート。

コ・フルエントは昨年に続きESLツール「CoFluent Studio」を展示。同製品は、組込みソフトやISSモデル、ハードIPを必要とせずに、抽象化されたモデルを用いてシステムの性能解析を行うESLツール。ポジションとしては、コーウェアやVaSTの提供する精度の高い仮想環境の更に上に位置するツールで、仕様レベルの情報から「早い段階でシステムの性能を大まかに見極めたい」というニーズにマッチしている。

edsf2009_cofluent-02.jpgコ・フルエント日本オフィス マネージャーの山下氏によると、日本での本格営業を開始したこの1年間で大手数社への導入を実現。コンスーマ機器を開発しているユーザーに加えて、車載システムの開発へ適用を考えている顧客もいるという。

「CoFluent Studio」は、仏ナント大学における長年の研究成果をベースとした製品で、既に製品のコア機能は固まっており現在は周辺のインタフェースの整備を進めている最中。今年のDACで発表する予定の新バージョンはEclipseベースとなる予定で、MATLAB Mファイルのインポートや他社ESLツールとの連携、ソフトウェアの実装用コード生成機能の追加なども計画されていると聞いた。

edsf2009_cofluent-01.jpg尚、山下氏の話では「CoFluent Studio」のユーザーは殆どがもとからのSystemCユーザーで、世界的には一気に顧客数が倍増。ノキア、TIといった大手大口顧客が4社あり、スマートフォン「BlackBerry」で有名なRIM社(Research In Motion)も同社製品のユーザーだという。

コ・フルエントデザイン社

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2009.02.07 )