2008年Q1(1>>3月)世界EDA売上は3年ぶりの前年割れ、13億5070万ドル(約1447億円)

2008年7月3日、米EDA Consortiumは、2008年度第1四半期(1月?3月)の世界EDA売上報告を発表した。

プレスリリース:
http://www.edac.org/downloads/pressreleases2008/MSS_Q1_2008_PressRelease_20080624_final.pdf(英文)

発表によると、2008年Q1(1月?3月)の世界のEDA売上総額は、前年比1.2%減の13億5070万ドル(約1447億円、$=107.13yen換算)。前年比減という結果は2005年Q1以来3年ぶりで、長らく成長を続けていたEDA業界にも遂に世界的な経済不況の影響が出始めた。

EDACチェアマンであるメンターCEOのWalden C. Rhines氏によると、今期の売上げ結果は大手の売上げ減少をベンチャーの売上げ増で相殺した結果との事で、ESL、DFM、DFT、レイアウト検証、パワー解析、アナログ/RFといった分野の製品売上げは好調。業界における雇用人員数は前年比5.9%増の27329名となっている。

地域別売上げでみると、北米市場の売上げが前年比8.2%減と大きく落ち込んでいるのに対し、欧州と日本はそれぞれ13.5%増、2.4%増と売上げを拡大。これまで2ケタ成長を続けていたアジア・その他の地域は北米以上に急ブレーキがかかり、2.5%減となっている。

2008年Q1の分野別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
※$=107.13yen換算

■CAE分野 5億3540万ドル(約573億円)2.7%UP 
■IC Physical Design & Verification分野 3億2500万ドル(約348億円)9.1%DOWN
■IP分野 2億7140万ドル(約291億円)1.7%UP 
■サービス分野 8780万ドル(約94億円)1.7%UP 
■PCB/MCM分野 1億3110万ドル(約140億円)1.4%UP 

2008年Q1地域別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。

■北米 5億6510万ドル(約605億円)8.2%DOWN 
■ヨーロッパ 2億6870万ドル(約288億円)13.5%UP 
■日本 3億2700万ドル(約350億円)2.4%UP 
■アジアその他地域 1億8980万ドル(約203億円)2.5%DOWN 

※EDAC(EDA Consortium)http://www.edac.org

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2008.07.08 )