LSTCがSoC設計人材育成プログラムの受講生(初級・中級コース)を募集開始ー全て無料で受講可能

2025年5月30日、技術研究組合 最先端半導体技術センター(LSTC)は、「最先端デジタルSoC設計人材育成」事業の受講生募集(初級・中級コース)の開始を発表した。

プレスリリース

「最先端デジタルSoC設計人材育成」事業とは、NEDOの委託事業としてLSTCと米ファブレス半導体ベンダTenstorrent によって進められている半導体設計者育成のための国プロで、すでに2025年5月7日からTenstorrent社でのOJTを中心とした上級コースの受講生募集がスタートしている。
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今回受講生募集がスタートした初級・中級コースの内容は以下の通り、全て無料で受講できるコースとなっており、SoC設計者を志すエンジニア、SoC設計者としての実践的なスキルアップを目指すエンジニアにとってはまたとない機会と言える。

① 初級コース:最先端EDAツールのスペシャリスト育成コース

Synopsys社、Cadence社の最先端の半導体設計ツール(EDAツール)を使いこなせるスペシャリストの育成を目的としたコース。
半導体設計の各工程に合わせて9つのコースを用意。
オンラインで受講できるコースと対面で実施されるコースがあり(いずれも約3ヶ月間)、オンラインコースの受講時間は140~190時間、対面でのコースは13~23回の実施となる。

② 中級コース:28ナノ以細のロジック半導体の設計人材育成コース

LSTCの組合員である東京大学、産業技術総合研究所が運用するAIチップ設計拠点(AIDC、東京都文京区)の半導体設計・検証環境とSoC設計資産を活用した、実践的な半導体設計技術者の育成を目的としたコース。
横断的な半導体デバイスの知識と実践的なEDAツールの使用スキルを身につける「実践コース」、半導体設計現場での課題解決力を身につける「問題解決コース」があり、受講期間は一部を除き1コースあたり約2か月間。
加えて、半導体業界全体を多彩な視点で見渡し、知見を深めることを目的とした教養講座「半導体設計特論」も用意される。

各コースの日程・内容等、応募に関する詳細はこちら

技術研究組合 最先端半導体技術センター(LSTC)

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2025.06.02 NEW