2024年の世界半導体市場は前年比19.1%増の6,276億ドルで過去最高

2025年2月7日、米SIA(Semiconductor Industry Association)は、2024年12月の世界半導体売上(3ヶ月移動平均)を発表した。

プレスリリース

SIAの報告によると2024年12月の世界半導体売上は、前年同月比約17.1%増、前月比約1.2%減の576億7000万ドルだった。8月から4ヶ月連続で単月売上記録を更新し続けていたが、12月で記録の更新は途絶えた。売上額が前年実績を上回るのは2023年11月から14ヶ月連続。

生成AI需要に沸くが北米市場は10月から3ヶ月連続で売上が前年比50%超の増加を記録。世界半導体市場における北米のシェアは先月より増加し35.1%となった。売上額が前年実績を割り込んだのは前月同様欧州市場のみで、日本、中国、アジアその他地域も順当に売上を伸ばしているが、市場は北米一人勝ちという状況が続いている。

2024年12月の日本市場の売上を円ベースで換算すると前月比約6.2%減、前年比約35.8%増の約6,054億円。為替レートの差により円ベースでは大幅な売上増が継続している。

なお、2024年通年(1-12月)の売上合計は、前年比19.1%増の6,276億ドルで過去最高を記録。売上高が6,000億ドルを超えるのは初めてで、2025年は更に10数パーセント市場が伸びると予測されている。

2024年の半導体市場を強力に押し上げたのは、NVIDIAに代表されるロジック半導体で2,126億ドルに達した。HBM需要によりメモリの売上も大きく伸びて計1,651億ドルを計上している。

SIA

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2025.02.10 )