2024年Q3、世界EDA市場は前年比8.8%増の51億1,450万ドルで過去最高

2025年1月14日、米ESD Allianceは、2024年度第3四半期（7月-9月）の世界EDA売上報告を発表した。

プレスリリース

ESD Allianceの発表によると2024年Q3（7月-9月）の世界のEDA売上総額は、前年比約8.8%増、前Q2比約9.1%増の51億1,450万ドルで四半期売上として過去最高を記録した。四半期売上が前年実績を上回るのはこれで22四半期連続。

2024年Q3のEDA売上をカテゴリ別に見ると、Integrated Circuit (IC) Physical Design and Verification分野を除く全ての製品分野で前年実績を超えた。中でもサービス分野の売上が前年比約45.2％増と大きく伸びた。同分野の売上増は顧客対応の活性化を表していると言える。

2024年Q3のEDA売上を地域別に見ると、北米市場、欧州市場がともに前年比17%を超える成長を記録。北米市場の好調は依然継続している。日本市場は前年比3.5%減、中国を中心としたアジア市場は伸び悩みが続いている。

2024年Q3時点でのEDA業界の従業員数は前年比4.5％増の62,417人でQ2よりも若干減少した。

2024年Q3の分野別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
■CAE分野　19億2220万ドル　16%Up　
■IC Physical Design & Verification分野　8億5440万ドル　5.5％Down
■IP分野　16億8620万ドル　7％Up
■サービス分野　2億80万ドル　45.2％Up
■PCB/MCM分野　4億5080万ドル　5.8％Up

2024年Q3の地域別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
■北米　23億2540万ドル　17.2％Up
■欧州・中東・アフリカ　6億4560万ドル　17.1％Up　
■日本　2億9850万ドル　3.5％Down
■アジアその他地域　18億4500万ドル　0.7％Down

※ESDA(Electronic System Design Alliance）