S2Cが新型のFPGAプロトタイピング・システムを出荷、AMD Versal Premium VP1902搭載
2024年12月19日、FPGAベースのプロトタイピング・システムを手掛けるS2Cは、プロトタイピング・システムの新製品「Prodigy S8-100 Logic System」の発売を発表した。
S2Cの新製品「Prodigy S8-100 Logic System」は、今年出荷が開始されたAMDの最新7nm FPGA「 Versal Premium VP1902」を搭載するプロトタイピング・システムで、製品構成としては、S8-100S, S8-100D, S8-100Qの3製品をラインナップ。それぞれ1個、2個、4個のFPGAを搭載している。
各製品の構成内容は以下の通りで、シングルチップのS8-100Sで1億ゲートのデザインに対応。前世代のS7-19Pと比較してロジック・リソースは2倍、I/O帯域幅は2.5倍となっている。
S2CはハイパースケールAIおよびHPC向けチップの開発を新製品のターゲットの一つと捉えているようで、高度なRISC-Vコアをパーティショニングすることなく単一のS8-100システムに収められるとアピール。3〜5倍のパフォーマンス向上も見込めるという。
「Prodigy S8-100 Logic System」は出荷が開始されており、既に主要な企業に導入されているとのこと。FPGAベースのプロトタイピング・システムを手がける企業は複数あるが、「 Versal Premium VP1902」を搭載するプロトタイピング・システムは未だ少ない。
※S2C
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2024.12.20
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