Synopsysが業界初次世代AIクラスター向けのUltra Ethernet IPおよびUALink IPの提供開始を発表

2024年12月11日、Synopsysは業界初となる次世代AIクラスター向けの「Ultra Ethernet IP」および「UALink IP」ソリューションの提供開始を発表した。

プレスリリース

今回Synopsysが製品化した「Ultra Ethernet IP」および「UALink IP」ソリューションは、高速・大規模なデータ転送を可能にし、AIアクセラレータやネットワーク機器の設計を支援するもの。各製品の特長は以下の通り。

・Ultra Ethernet IPソリューション

-最大100万ノードのAIクラスターに対応
-最大1.6TbEのデータ転送速度や低レイテンシ、多重経路転送機能を備える
-高速112Gbpsおよび224Gbps SerDesを使用し、次世代のネットワーク機器やAIアクセラレータ開発を支援

・UALink IPソリューション

-最大1,024個のAIアクセラレータを接続する高速リンク技術
-RDMAによる共有メモリアクセスをサポートし、AIクラスターのボトルネックを解消
-遅延を減らし、AIシステムのパフォーマンスを向上

Synopsys Announces Industry’s First Ultra Ethernet and UALink IP Solutions to Connect Massive AI Accelerator Clusters(画像提供:Synopsys)

Synopsysによると、Juniper Networksは既にSynopsysの「Ultra Ethernet IP」を活用し、業界初の800GbE機能を実現した製品を提供中。
Synopsysは「Ultra Ethernet IP」は2025年前半、「UALink IP」は2025年後半に一般リリースする予定としている。

日本シノプシス合同会社

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2024.12.17 NEW