2024年Q2、世界EDA市場は前年比18.2%増の46億8,550万ドル、右肩上がり継続、中国市場はEDA売上が減少

2024年10月7日、米ESD Allianceは、2024年度第2四半期(4月-6月)の世界EDA売上報告を発表した。

プレスリリース

ESD Allianceの発表によると2024年Q2(4月-6月)の世界のEDA売上総額は、前年比約18.2%増、前Q1比約3.6%増の46億8550万ドルだった。四半期売上が前年実績を上回るのは21四半期連続。

2024年Q2のEDA売上をカテゴリ別に見ると、全ての製品分野で前年実績を超えた。中でもIP製品の売上が前年比約34%増と大きく伸びた。


2024年Q2のEDA売上を地域別に見ると、全ての地域で前年比プラス成長を記録。中でも北米と日本が25%超のプラス成長と力強さを見せた。一方で中国を中心とするアジアの成長率は勢いが衰えた。


2024年Q2時点でのEDA業界の従業員数は前年比6.8%増の63,188人でQ4よりも約2.5%増加した。

なお、WebメディアSemiconductor Engineeringが報じたところによると、中国市場でのIPの売上は前年比20%増と伸びたが、EDAツールの売上は24%減少。韓国市場はEDA全体で20%増、インド市場はQ2は前年実績を割り込んだが、直近4四半期の移動平均では16.4%のプラス成長となっている。

2024年Q2の分野別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
■CAE分野 16億4640万ドル 8.9%Up 
■IC Physical Design & Verification分野 7億7930万ドル 13.1%Up
■IP分野 16億8070万ドル 33.9%Up
■サービス分野 1億7980万ドル 30.8%Up
■PCB/MCM分野 3億9920万ドル 8.2%Up

2024年Q2の地域別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
■北米 20億3490万ドル 25%Up
■欧州・中東・アフリカ 5億8460万ドル 14.8%Up 
■日本 3億540万ドル 26.4%Up
■アジアその他地域 17億6060万ドル 11.2%Up

ESDA(Electronic System Design Alliance)

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2024.10.09 )