AIブームにより急成長が続くインタフェースIP、2028年にはIP市場の約4割を占める
2024年7月11日、SemiWikiの記事:
AI Booming is Fueling Interface IP 17% YoY Growth
調査会社IPnestがこの7月にリリースしたレポートによると、AIブームの影響でチップ設計に用いる「インタフェースIP」の売上が急成長している。2023年、半導体市場は前年よりも減少したが、インターフェースIPセグメントは前年比17%の成長を果たした。
インタフェースIPとは、USB, PCI Express, DDRn, Ethernet SerDes, MIPI, HDMI/SATAなどを指すが、中でもDDR5/HBMメモリコントローラ、PCI Express, CXL、224G Ethernet SerDesなどがAI向けの相互接続プロトコルとして需要が急増している。
※画像はSemiWiki上のデータ(出典:IPnest)
IPnestの予測では、2023年に1億9,800万ドルだったインタフェースIP市場は、2028年に4億7,500万ドルに拡大する見通し。年間平均成長率約20%で成長を続け、設計IP市場におけるインタフェースIPのシェアは、2023年の28%から2028には38%まで伸びる。
※画像はSemiWiki上のデータ(出典:IPnest)
インタフェースIP市場のトップシェアを誇るのはSynopsysでシェア55%以上、2位はCadenceとAlphawaveで共に市場シェアは12%となっている。
今後、ハイエンドIPアーキテクチャに重点を置くIPベンダーは、主要IP (PCIe, CXL, メモリコントローラ, SerDesなど) から派生したASIC, ASSP, チップレットの販売を進める見通し。すでにCredo、RambusなどはASSPの販売で大きな収益を上げている。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2024.07.17
)