THineがPCIe向け低消費電力・低遅延の光半導体ソリューションでデータセンター市場に参入
2024年6月17日、国内のファブレス半導体ベンダ、ザインエレクトロニクスは、同社の新たな取り組みとして光半導体による高速情報伝送ソリューションを提供していくことを発表した。
発表によるとザインが提供するのはPCI Express 6.0に対応したマルチモードAOC(Active Optical Cable)ソリューションで、データセンター内におけるデータ伝送の高速化と電力削減を狙うもの。
ザインのAOCソリューションは世界初となるDSPレスのVCSELドライバ方式を実現しており、光通信モジュール内だけでなくエンドポイントのASICからもDSPによるデジタル処理を行うことなく信号復元が可能。DSPを用いるVCSELドライバ方式やシリコンフォトニクスを利用する他の方式に比べて、消費電力を50%以上削減、遅延時間を90%程度削減など圧倒的な改善が見込まれるという。
なおザインは今回発表したVCSEL対応DSPレス光半導体ソリューションについて、6/26よりビッグサイトで開催される「COMNEXT 第2回 [次世代] 通信技術&ソリューション展(光通信World)」にて紹介する予定。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2024.06.18
)