ファインデザインがFPGAベース・プロトタイピング製品の販売を開始

2024年5月27日、株式会社ファインデザインは、FPGAプロトタイピング製品の販売開始を発表した。

プレスリリース

ファインデザインは東京エレクトロンデバイスが2004年に上海に設立したデザイン・サービス会社に起源をもつ会社で、親会社である中国企業「上海新致華桑電子有限公司」の100%子会社。2022年に日本法人が設立され、日本国内でFPGA設計、回路設計、組込ソフトウェアなどの受託開発を行っている。

今回同社が販売を開始したのは自社製の大規模ASIC開発向けFPGAプロトタイピング・プラットフォーム3品種で、それぞれ16nm FPGA Virtex UltraScale+ VU19P、VU9Pおよび20nm FPGA Virtex UltraScale VU440を搭載している。先端のFPGAを使わずにコストパフォーマンスの高さを武器に製品の普及を狙う戦略のようで、2024年8月末までの3ヶ月間、特別価格による販売キャンペーンを実施するとしている。

ファインデザインのFPGAプロトタイピング・プラットフォームには、メインボードの他に拡張用のドータカードやランタイム・ソフトウェアも用意されており、ユーザーの要望に基づくプロトタイピング・プラットフォームのカスタマイズも可能。同社はデザイン・サービスを本業としているため、同プロトタイピング・プラットフォームを利用した検証業務の受託や設計の受託、アプリケーション・レベルのサポートも可能だという。

※株式会社ファインデザイン