コンピューティングのエネルギー問題を解決する!Efficient Computerが1600万ドルを調達
2024年3月7日、米国の新興半導体ベンチャーEfficient Computerは、ステルスモードを脱し1,600 万ドルのシードファイナンスを獲得したことを発表した。
米ペンシルバニア州ピッツバーグに本拠を置くEfficient Computerは、カーネギー・メロン大学での研究成果を元に同大学所属の3名が2022年に立ち上げた半導体ベンチャーで現在社員は20名。その社名の通りエネルギー効率が桁違いに高いプロセッサを開発しており、既に「Monza」と呼ぶ最初のテストチップを手にしている。
Efficient Computerが実現を目指すのは、ソフトウェアのプログラムが簡単で非常にエネルギー効率の高い汎用のポスト・フォンノイマン・プロセッサで、特許取得済みの再構成可能なデータフロー・プロセッサ・アーキテクチャをコア技術としてハードウェアとソフトウェアの両面から全く新しいテクノロジー・スタックを構築している。
Efficient Computerのプロセッサの特徴はずばり下記の通り。
・MCUよりも100倍効率的
・GPUよりも1000倍低い消費電力
・FPGAやASICとは異なり、ソフトウェアでプログラム可能
なお今回の資金調達ラウンドを主導したのはベンチャーキャピタルEclipseで、同社はCerebras、FlexLogix、Tenstorrentにも資金を投資している。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2024.04.05
)