Accelleraが業界を横断するシミュレーション・エコシステムの構築に向けてWGを立ち上げ

2023年8月22日、EDAおよびハードウェア設計言語の標準化団体Accellera Systems Initiativeは、マルチドメインのシミュレーション・フレームワークに関する新たな標準規格「Federated Simulation Standard」を検討するProposed Working Group (PWG) の発足を発表した。

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Accelleraによると「Federated Simulation Standard (FSS) PWG」は、航空電子工学、宇宙、半導体、自動車、メカトロニクスなど業界ごとに異なるシミュレーションのアプローチや標準を統合するAPI仕様を策定し、複数業界で運用可能なマルチドメイン・シミュレーション・フレームワークの実現を目指す。まずは各業界の関心事・意見を集め、要件を検討するところから活動をスタートする予定で、Airbus, AMD, Aptiv, AVL, Bosch, Cadence, Collins Aerospace, IRT Saint-Exupery, NXP, Qualcomm, Nippon Shokubai, Spacebelなど、多様な業界の大手企業が関心を示している。
Accelleraは「Federated Simulation Standard」によって、複雑なシステムのモデリング、統合、シミュレーションが容易になり、システム・オブ・システムのシミュレーションが可能となることを最終的な目的としている。
「FSS-PWG」のキックオフ・ミーティングは来月9/25-26の2日間、仏トゥールーズで開催される予定。Accelleraのメンバー企業に限らず誰でもミーティングに参加できる。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2023.08.23 )