CadenceがAI設計ツールの顧客成功事例を発表、ルネサスとMediaTek
2022年6月10日、CadenceはAIを用いた設計ソリューション「Cadence Cerebrus Intelligent Chip Explorer」の顧客事例を発表した。
今回発表されたAI設計ツール「Cerebrus」の顧客成功事例はルネサス エレクトロニクスとMediaTekの2社のケース。
ルネサスでは先端プロセスノードのCPU設計におけるパフォーマンス向上(total negative slack)を75%改善、重要なMCU設計におけるリーク電流を低減など、既に「Cerebrus」を利用した複数の製品開発で成功を収めているとのこと。
MediaTelでは先端プロセスノードのSoCを設計において、あるSoCブロックでは「Cerebrus」のフロアプラン最適化機能によりダイ面積を5%縮小、消費電力を6%以上低減することに成功。様々なメリットと合わせて自社のCADフローへの統合が容易であるということで、MediaTekでは実製品開発フローに「Cerebrus」を導入したという。
なおCadenceは「Cerebrus」のAI機能を利用したシステム設計領域の解析・最適化ツール「Optimality Explorer」を発表している。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2022.06.15
)