世界半導体市場は上位10社が57%のシェアを握っている

2022年4月26日、IC Insightsのレポート:
半導体市場の調査会社IC Insightsによると、2021年の世界半導体市場の57%は上位10社がシェアを握っていた。
上位10社のうち5社がファブレス半導体ベンダだったが、2000年当時は上位10社にファブレス半導体ベンダはいなかった。
ファブレス半導体ベンダが初めて上位10社入を果たしたのは2008年でQualcommだった。
2021年の半導体市場を見ると、上位5社が全体の42%、上位25社が79%、上位50社が89%のシェアを占めていた。
市場における売上上位企業の占める割合は2010年当時よりも増える傾向にあり、IC Insightsは今後もその傾向は続くと予測している。その理由は今後も半導体上位企業の買収や合併が続くと見ているため。
長らく半導体市場で首位にいたIntelが初めて首位になったのは1993年で9.2%のシェアを持っていた。
2017年にIntelを抜いて首位に立ったSamsungは14.8%のシェアを握っていたが、1993年当時のシェアは僅か3.8%だった。
2021年の首位はSamsungでシェアは13.3%、前年比33%増と売上を伸ばした結果だった。同2位のIntelはシェア12.5%で売上は前年比1%増だった。
1993年当時上位10社のうち6社が日本企業だったが、2021年は上位10社に日本企業の姿は無い。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2022.04.27 )