Cadenceのクラウド設計環境をGlobal Foundriesが22FDXプロセスで認定
2022年3月24日、CadenceはGlobal Foundoriesによる設計環境の採用事例を発表した。
今回の発表はCadenceがAWS上で提供するクラウド設計環境がGlobal Foundriesの22FDXプロセス向けに認定されたというもの。Global Foundriesの主力プロセス22FDXを利用する多数の顧客がCadenceのクラウド環境を活用できるようになったという点、すなわちクラウド環境の利用がより当たり前になってきたという意味で今回の発表はインパクトがある。
Cadenceは2018年、クラウドベースのソリューション発表時からAmazon AWSと密接に連携しており、AWSをサポートする自社管理のクラウド設計環境とユーザー管理のクラウド設計環境の両タイプのソリューションを提供している。
今回Global Foundriesが認定したのは、ユーザーが自社の管理するクラウド環境上でCadenceのEDAツールを利用できる「Cadence Cloud Passport」と呼ばれるソリューションで、実際にオンチップメモリーソリューションを提供するXenergic社が同ソリューションを活用し、Cadenceの「Tensilica® Fusion F1 DSP」を用いた低消費電力メモリーテストチップのテープアウトに一度で成功したという。Xenergic社の担当者はクラウド環境の活用で設計生産性を5倍向上することができたとコメントしている。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2022.03.29
)