CadenceがAWR社の買収を完了、Synopsysは新たにINVECAS社のIPを買収
2020年1月15日、Cadenceは、RF/高周波回路設計ツールを手がけるAWR Corporationの買収完了を発表した。
CadenceがAWRの買収を発表したのは昨年12月で買収額は約1.6億ドル。(プレスリリース)
AWR Corporationは、2011年にNational Instruments社に約5800万ドルで買収され同社の傘下で事業を継続していた。
CadenceはAWRの買収により、5GなどRF通信システムの開発ソリューションを拡充する。
また業界首位のSynopsysは、2020年1月7日にINVECAS社のIP資産の一部を買収することを発表した。
INVECASは、スタンダード・セル、メモリ、GPIOライブラリなどのFoundation IP、PLL、サーマル・センサー、ビデオ/オーディオADCなどのAnalog IP、DDR、MIPI、USB、HDMIなどのInterface IPを手掛けており、HDMIを除く各種IP資産をSynopsysに売却。買収条件などは不明。INVECASは、HDMI IPの開発とASICデザインサービスは今後も継続するという。
また、Synopsysは昨年11月にファブレス半導体ベンダeSiliconのIP資産の買収を発表していたが、2020年1月13日に同買収手続きの完了を発表した。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2020.01.17
)