Real Intentのフォーマル検証ツール「Ascent AutoFormal」がバージョンアップ、処理速度が10倍以上、キャパシティ5倍に
2019年6月25日、フォーマル検証技術をベースとしたEDAソリューションを手掛ける米Real Intentは、フォーマル検証ツール「Ascent AutoFormal」の性能向上を発表した。
発表によると「Ascent AutoFormal」の最新バージョンは、前バージョンと比較して10倍以上の性能向上と5倍のデザイン・キャパシティを実現した。これによりユーザーは、テストベンチが出来上がる前の設計初期段階でのRTLバグ検出を迅速に達成可能となる。
性能向上はシングルコアの場合で5-10倍、自動分割による複数コアの並列実行で2-4倍、数百万ゲートのデザイン規模に対応可能との事。また新しいエンジンは、特定のチェックに対する解析が収束しているかどうかを動的に判断し、必要に応じて新しいチェックに進む事が可能。RTLの詳細なデザイン情報を元に最初のフォーマル解析でクロック、リセット、FSM、ラッチなどの設計要素を正確に解析し、フォーマル解析のイタレーションを削減できる。
「Ascent AutoFormal」の最新バージョンは既にリリース済み。Real IntentはLintツール「Ascent Lint」と「Ascent AutoFormal」を組み合わせた二段階の早期RTL検証を推奨している。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2019.06.26
)