2019年3月の世界半導体市場は前年比13%減の322.8億ドル、市場の減退が止まらず
2019年4月29日、米SIA(Semiconductor Industry Association)は、2019年3月の世界半導体売上(3ヶ月移動平均)を発表した。
SIAの報告によると2019年3月の世界半導体売上は、前年同月比13%減、前月比1.8%減の322.8億ドルという結果だった。これで2019年に入り1-3月は全て前年実績割れ。四半期売上で見ると2019年Q1(1-3月)は2018年Q4の実績に対してマイナス15.5%となっている。売上の減少は2018年11月以降5ヶ月連続。
2019年3月の売上を地域別で見ると全ての地域で前年実績を下回った。最も売上の落ち込みがひどい北米市場は、2月よりも更に売上が減少し、前年比26.6%減の59.4億ドルだった。
日本市場の3月の売上は前月比4.5%減、前年比11.1%減の28.6億ドルで、北米市場に次いで売上の減少率が高かった。売上を円ベースで換算すると前年比約6.5%減の約3180億円となる。
このままのペースで売上が落ち続けると、4月または5月の時点で2年前の2017年の実績を割り込む可能性が高い。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2019.05.07
)