Xilinxが超低レイテンシNICのSolarflare社を買収-2019年度の会計報告と同時に発表
2019年4月25日、Xilinxは、高性能で低レイテンシのネットワーク・ソリューションを提供する米Solarflare社の買収を発表した。
買収に関する取引条件などの詳細は明らかにされていないが、XilinxによるSolarflareの買収はXilinxの2020会計年Q2(19年7-9月)に完了する見込み。
Solarflareの主なターゲットはFintech企業やデータセンターで超低レイテンシのネットワーク技術を強みとしている。Xilinxは自社のデバイスとSolarflareの超低レイテンシNICおよびOnloadアプリケーション・アクセラレーション・ソフトを組み合わせ、新しい「SmartNIC」ソリューションを実現するとしており、データセンター向けビジネスの更なる拡張を目指す。
今回の買収は3月に発表されたNVIDIAによるMellanox買収(関連ニュース)と同じ構図で、Xilinxもデータセンター向けのソリューションとして広帯域幅で低遅延のネットワーク技術を必要としていた。XilinxはMellanoxの買収も検討していたと噂されていたが、2年前から戦略的投資家として組んでいたSolarflareの買収を決定した。
なお今回の買収はXilinxの2019年度会計報告と同時に発表された。Xilinxの2019年度の売上は前年比24%増の30億6000万ドルで過去最高を記録した。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2019.04.26
)