ソフトウェア定義型AIチップのSambaNovaがGoogle,Intelらから1億5000万ドルを調達

2019年4月1日、シリコンバレーのAIチップスタートアップSambaNova Systemsは、資金調達Bラウンドの成功を発表した。


発表によるとSambaNovaの資金調達Bラウンドの調達額は1億5000万ドルで、新たに同社の投資に加わったIntelキャピタルが主導し、既存の投資家であるGV(旧Google Ventures)、Walden Internationalらがこれに続いた。

SambaNovaは昨年3月に資金調達Aラウンドで5600万ドルを調達しており、同社の累計調達額は2億ドルを超えた。SambaNovaの開発するAIチップについてはあまり情報が公開されていないが、ソフトウェア定義型のハードウェアと表現される彼らのチップは柔軟で効率的かつスケーラブルで、アルゴリズムからシリコンへのデータフローに最適化されたシステムアーキテクチャを実現しているとの事。投資したGVの担当者はSambaNovaのAIチップを「絶えず進化するソフトウェアの進歩(AI、ニューラルネット、ディープラーニングなど)をリアルタイムで活用してハードウェア性能をさらに最大化できる。」と表現している。

なおSambaNovaの開発するAIチップはサーバー向けと推測されていたが、昨年の9月以降のプレスリリースでは「データセンターからエッジまでのAIプラットフォーム」と明言しており、今回の発表では追加の資金調達に伴い製品ロードマップと製品機能の範囲を拡大するとしている。

SambaNovaのバックグラウンドについては下記関連ニュース参照

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2019.04.06 )