Wave ComputingがMIPSオープン化の第一弾、MIPS ISA最新バージョンR6ほか各種コンポーネントを無償公開
2019年3月28日、Wave Computingは32ビットおよび64ビットのMIPS命令セットアーキテクチャ(ISA)の最新バージョンR6の無償公開を発表した。
MIPS ISAの最新バージョンR6は、https://www.mipsopen.com/ よりダウンロード可能。「MIPS Open program」に登録すれば、ライセンス料やロイヤリティを支払う事なく無償でMIPS ISAバージョンR6にフルアクセスできる。またWave Computingは、MIPS ISAと合わせてMIPSオープン・コンポーネントとして以下も無償公開している。
・MIPS ISA:MIPS 32ビットおよび64ビットアーキテクチャの最新バージョンR6
仮想化、マルチスレッド、SIMD、DSP、microMIPSコード圧縮などの拡張機能が含まれる
・MIPS Open Tools:MIPSベースシステムの統合開発環境
・MIPS Open FPGA:FPGAを用いたMIPSの学習・評価用パッケージ
ハンズオン・トレーニングやチュートリアル、MIPS microAptiv coreの非商用Verilog-RTLコードなどが含まれる ※MIPS Open FPGAはIntel(Altera)およびXilinxのボードに対応
MIPSオープン・コンポーネントは今後も機能追加や機能強化が計画されており、MIPS microAptivコア向けの商用RTLコードもリリースされる予定。
Wave Computingは、MIPS Openプログラムのイベント「MIPS Open Developer Days」を開催する予定だという。
MIPS Openプログラムに関する詳細は、https://www.mipsopen.com/ を参照
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2019.03.29
)